外資コンサルに転職するのに何が必要か。

 

正しすぎるライフネット生命の新卒採用 アゴラ掲載原稿

という記事を面白く読んだ。

読みながら、これは自分が今まさに希望している外資コンサルへの転職に求人戦略とも重なるのではないかなとふと思ったりして。

(そういえば、たしかライフネット生命の社長もコンサル出身ですね)
 

どういうことかというと、人材採用において本来なら書類面接などで行われるはずの「足切り」作業にかかるコストを外資コンサルは採用ステップの敷居を高くすることでゼロにしているのではないかということだ。

 

外資コンサルが不要な採用コストを削る仕組み

外資コンサルは広告代理店やマスコミまた商社などとは違い、希望就職先人気ランキングに名前が載っているのを見たことがない。外資の金融ほどではないが給料も高いし、その後のキャリアとして事業会社の経営レベルにステップアップできる可能性もあったり、自ら起業する人も多いため人脈を広げる機会も多いなど魅力的で、本来なら人気職種のはずである。

 

魅力があるのに人気がない理由として考えられるのは以下の2つだ。

1 魅力が伝わっている人数が少ない

2 魅力だとは思うが自分の就職先として選択肢に入れている人数が少ない 

 

1は、魅力はあっても魅力が伝わっている人が少なければ人気はないということだ。では、なぜ魅力が伝わっている人が少ないのはなぜだろうか。これは求人サイトなどにも採用情報が掲載されていないことが理由ではないかと考えられる。

 

2は、魅力があっても自分が内定の可能性がありそうと考える人でなければ就職先としては選択肢に入れないということだ。東大は魅力的だが、受験生全員が志望先として東大を挙げるわけではないのと同じ。では、なぜ内定の可能性がありそうとかんがえる 人が少ないのだろうか。これは、採用ページの求める人材用件として「学業や前職において卓越した業績を残していること」などとはっきり書かれていることが原因ではないかと考えられる。飛び抜けて優秀な人でないと入れませんとはっきりと書かれてしまえば、自分に内定の可能性があると考える人はかなり少なくなるだろう。

 

これによって外資コンサルは、

1 就職情報メディアに払うコスト (自社メディアにだけ情報掲載)

2 足切りのためにかかる書類選考のコスト (足切りにかかるようなやつは勝手にエントリーを辞退する)

という他社がかける2つの採用コストを削減できるわけで、コストはかけず優秀な人材が集まるといういいこと尽くめの仕組みだ。

(そもそも魅力がある仕事だからできることではある)

 

外資コンサルの採用を通過する

では、ここで視点を変えて、そんなプロセスをを通過するにはどうしたらいいかというのを考える。

 

上のようなプロセスはつまり「自分で情報を集めるほどの入社意欲がある人」かつ「自分のことを優秀だと考えている人」以外は、足切りの対象になるということ。そんなやつは採用ステップに載せるのすら無駄な訳だ。

 

逆に言えば

 

• 採用に関する情報を集める

• 自分が優秀だと考える

 

の2つをクリアすれば、足切りを越えられるということだ。

 

簡単に思えるが、実際にやってみるとこれがなかなか難しい。

 

採用に関する情報を集める

まず採用に関する情報を集めるのが難しい。普通なら転職サイトで検索をかければ会社情報や給与情報、また会社によれば社員インタビューなどから社風なども分かる。

しかし、コンサル会社は上に書いたように一般的な転職サイトには情報はない。といって、企業ホームページにもごく基本的な会社情報と優秀な人はウエルカムとしか書いていない。むう。

 

これに関しては、ヘッドハンターの目に留まるのを待つしかなさそうではある。

やはり、ある程度の学歴と職歴は求められるので、そうした情報をきちんとまとめる必要はある。自分はビズリーチとリクルートエージェントに登録したら、ヘッドハンターから連絡がきた。

 

また、採用に関する詳しい情報に関しては、外資セミナー&カンパニーというサイトの情報が有用そうだ。採用を勝ち抜いた人たちの使える対策を読むことができる。

 

自分が優秀だと言い切る

自分が優秀であると証明するのはもちろん難しいのだが、そもそも自分が優秀だと思うことが難しかったりする。実際、おれは学歴は京大で職歴は大手広告代理店で名前だけで言えばトップクラスだとは思うけれど、そもそも自分が実績を挙げてきたかと言われれば自信がなくなってしまい、内定の可能性なんてないんだからそもそも応募なんてやめておこう、とか考えてしまっていた。

 

でも、その思い込みによって、自分の内定への道を閉ざしてしまっているわけだ。

 

外資コンサルへの転職の第一歩は自分への自信を持つこと。自分の優秀さを信じて断言することができるかできないかが、書類選考の前にある第一の採用ステップだ。これができなければ、応募すらできない。

 

根拠がなければダメだけれど、根拠はむりやりひねり出すなどして無理矢理作ってもいいから、とちゅうで諦めずともかく自分は優秀だと言い切る。何よりもこれが外資コンサルに転職するのに最低限必要なことだ。当たり前だがそれは断言できる。

 

もちろん、作業としては、書類を用意することも必要だし、足切りを通過した後に、面接対策としてケーススタディについて勉強する必要もあるようだ。また推理判断やGMATのような筆記試験対策も必要だ。だが、まずは何より応募する前の段階で自分にはそんな難しい選考を勝ち抜けるはずがないと可能性を信じきれずに応募するのを躊躇するということがある。実際、一度は転職を考えたにも関わらず自分には絶対無理だと応募する前から諦めてしまった経験のある人もたくさんいるのではないか。

 

自分もそうだった。しかし、とちゅうで諦めずともかく自分は優秀だと言い切る。自分にはここで働く価値があると信じる。それが何よりもこれが外資コンサルに転職するのに最低限必要なことだ。

 

何ともありきたりな結論になってしまった。

 

が、自分への応援歌のつもりでここに記す。

 

がんばれ、おれ。